長野
2017年10月5日 紙面から
衆院選に長野1区から立候補予定の前職篠原孝氏(69)は四日、新党「希望の党」の公認を辞退し、無所属で立候補すると表明した。民進党県連は同日、篠原氏と希望の党公認で出馬する2〜5区の立候補予定者の推薦を決めた。
長野市で会見した篠原氏は、希望の党が政策協定書への署名を求めたことに「希望の公約が出る前に、他党に政策を認めろと迫った。順序が違い、度が過ぎたやり方だ」と批判した。三日に後援会の会合を開き、出席した支援者約五十人のうち、希望からの立候補を求めたのは二人にとどまったこともあり、無所属出馬を決めた。
民進党の希望への合流については「政権選択選挙にするため正しい道だった」と強調し、自身が民進党代表選で推薦人になった前原誠司氏の判断を肯定。「2〜5区の候補と同じように戦う。彼らを当選させるため、比例では希望への投票を呼び掛ける」とも語った。
共産党との共闘については「支援の話があれば、拒絶はしない」と述べた。
民進党県連はこの日、総合選対本部を発足させた。本部長に県連代表の羽田雄一郎参院議員が就任。本部長代行には連合長野の中山千弘会長を据えた。
民進党県連の選対本部に連合長野幹部が入るのは初めて。中山会長は「基本的に元民進の候補は応援する方針だが、篠原氏が共産の支援を受けるなら応援できない。応じないよう伝えたい」と話していた。