• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

長野

前中川村長・曽我氏が出馬意向 5区、無所属

2017年10月4日 紙面から

 衆院選で、前中川村長の曽我逸郎氏(61)が三日、本紙の取材に「改憲を主張する希望の党に民進党が合流した。非改憲勢力の受け皿が必要」と語り、長野5区から無所属で立候補する意向を明かした。四日にも記者会見して表明する。

 野党共闘を模索した民進の新人中嶋康介氏(40)が希望の党公認で立候補することを受けた。曽我氏の出馬意向を受け、共産党は5区で擁立した新人水野力夫氏(37)の立候補取りやめを検討する。

 曽我氏は、電通勤務を経て二〇〇五年に中川村長選で初当選。三期務め、今年五月に引退した。村長時代に脱原発や環太平洋連携協定(TPP)反対を訴えるデモに参加したほか、与党に批判的な姿勢を示していた。

 衆院選では、九月に発足した市民団体「伊那谷市民連合」代表を務め、平和憲法堅持や安全保障法制廃止などに賛同する野党統一候補の擁立を模索してきた。一時は中嶋氏の無所属出馬の可能性も検討したが、中嶋氏が希望公認で出ることになり、自らの出馬を決意したという。

 5区では自民前職の宮下一郎氏(59)も立候補を予定し、三つどもえの戦いとなる公算が大きくなった。

 (近藤隆尚、長谷部正)

主な政党の公約

新聞購読のご案内