• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

長野

県内選管、準備に追われ 辰野町長選、投開票日重なる

2017年10月2日 紙面から

 衆院が解散して十日に公示されることになったことを受け、各地の選管も準備に追われている。立候補者届け出の受付書類の準備や投票用紙の調達などの作業が山積し、県選管職員からは「正直厳しい日程」とため息が漏れる。

 「解散が決まったからバタバタしていて」。県選管の職員が市町村選管との連絡に追われていた。開票所の確保に苦戦する市町村もあるといい、職員は「日程が急な上にスポーツイベントと重なるなどして大変そう」と語った。

 解散した九月二十八日に開かれた県選管の臨時会合でも、投票率向上の具体策を話し合う委員たちが「今回は日数がないから難しい」と繰り返した。

 衆院選と町長選の投開票日が重なった辰野町では、町選管が投票所の準備や開票作業のシミュレーションなどに奔走している。

 町内二十一カ所に設ける投票所では、衆院解散前の二十六日から確認を開始。町長選のほかに衆院選の小選挙区、比例代表、最高裁判事の国民審査と四つの投票に対応できる数の記載台がないことが分かり、追加の注文をした。

 投票所で投票用紙の交付や名簿確認をする職員も増やす必要があり、調整中という。

 解散した二十八日には、開票所となる町役場会議室に机や卓球台を並べ、複数の開票作業を同時に進められるスペースがあるかを確認した。担当者は「同日選が決まった時は『まさか』と思った。前例がないため慌ただしく準備を進めている」と話した。

 (中島咲樹、岩田忠士)

主な政党の公約

新聞購読のご案内