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長野

5区で野党統一候補を 飯伊の市民ら民進、共産、社民に要請

2017年9月30日 紙面から

 衆院解散を受け、安保法制に反対する飯伊地域の市民有志十五人が二十九日、衆院選長野5区で野党統一候補を擁立するよう求める要請書を、民進、共産、社民三党に連名で提出した。

 要請書では、与党に勝つためには「野党と市民が共同して統一候補を立てて戦う以外に道はない」と指摘。昨年の参院選長野選挙区での野党統一候補勝利の実績も強調し「平和憲法と国民生活を守り抜くために最大限努力して」と訴えた。

 飯田市の民進党事務所では、県民主医療機関連合会の熊谷嘉隆会長ら三人が訪れ、民進党が希望の党への合流を決めたことを踏まえ「自民にとって好ましくない状況。力を合わせていくことが大切」と要望。立候補予定者の新人中嶋康介氏(40)が応じ、希望の党への合流について「自民に勝つための近道だと考えた結果」と主張。「気持ちは一緒だが、具体的な行動がなかなか示せる状況でない」などと答えた。

 5区では共産新人の水野力夫氏(37)と、自民前職の宮下一郎氏(59)も立候補する予定。

 (伊勢村優樹)

◆諏訪の6団体も共闘呼び掛けへ

 安保法制の廃止や改憲反対などを訴える諏訪地域六つの市民団体が二十九日、諏訪市内で会見し、衆院選長野4区で野党統一候補の実現を呼び掛けていくと表明した。昨年の参院選長野選挙区で野党共闘により民進党候補が当選した成果を強調、衆院選での再現を目指すとしている。

 反戦を掲げる「戦争はいやだ、平和を守ろう会」、参院選で民進党候補を支援した「市民連合・原村」などの代表者らが出席。「安倍政権は戦争への道を突き進んでいる。何としても阻止しなければならない」などと、野党候補の一本化の必要性を訴えた。会見には元八十二銀行頭取の茅野実さん(84)=岡谷市出身=も同席した。

 長野4区は自民前職の後藤茂之氏(61)と、共産新人の毛利栄子氏(66)が立候補を予定している。現段階では一騎打ちの構図だが、他党が候補を擁立する可能性もあり、どの政党候補に結集を呼び掛けるかは未定としている。

 (中沢稔之)

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