• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

長野

「党名どうしたら」ポスター、のぼり旗 陣営も有権者も困惑

2017年9月30日 紙面から

 民進党が新党「希望の党」への合流を決めたことを受け、県内で立候補を予定する民進の陣営は、「民進党」の文字入りで発注していた選挙ポスターのデザインを差し替えるなど対応に追われ、希望の党の公認や政策がはっきりしないことから陣営から戸惑いも聞かれた。

 民進党の前原誠司代表が笑みを浮かべて写ったポスターが二十九日に届いた5区の新人中嶋康介氏(40)の支援者は「このポスターをどう…」と漏らした。前日には選挙用ポスターから民進党のロゴマークを外すよう広告会社に依頼した。街頭では当面、民進党ののぼり旗を使うつもりだが、中嶋氏は「どうしたらいいか」と戸惑う。

 1区の前職篠原孝氏(69)陣営はポスター印刷を差し止めた。篠原氏も「党名はどうすればいいのか」と迷う。2区の元職下条みつ氏(61)の秘書は「十月一日の政見放送収録で何を訴えればいいのか」と困り顔だ。

 3区は候補者調整が続いていたため、前職井出庸生氏(39)、元職寺島義幸氏(64)両陣営はポスター発注を見合わせていた。公認などは希望との協議次第のためまだ発注できず、寺島氏陣営の担当者は「信頼できる業者に頼んだので、何とかしてくれるはず」と話す。

 民進党県連の駐車場には「民進党」の文字の入った車が止まっている。県連職員は「そのまま使って問題ないか確認する必要がある。党本部の指示次第」と話していた。

 (衆院選取材班)

主な政党の公約

新聞購読のご案内