• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

三重

批判の声を伝える 1区・田村さん

2017年10月24日 紙面から

 急転直下の解散、新党設立、党分裂など揺れ動いた直後に戦われた衆院選。県内小選挙区は自民と野党勢力の「二勝二敗」だった。全国的に自民大勝の中で、野党勢力が踏ん張った格好。野党が流動化する中、県政界の動きが注目される。3区の無所属岡田克也さんは二十二日夜に東京へ移動し、二十三日はさっそく野党再編へ動き始めた。

 1区で当選し八選を果たした元厚生労働相の自民の田村憲久さんは二十三日、津市内で会見し、安倍政権の一役を担う立場で「批判の声を政権内で伝える」と抱負を語った。

 一夜明けた感想を「皆さまから一定のご期待をいただけた。責任の重さを感じている」と語った。相手候補と約一万五千票差をつけた勝利を「もっと接戦になると思っていた。大変ありがたい」とかみしめた。

 石破派として党内で安倍首相とは一定の距離を置く立場。「反政権の風を強く感じた選挙だった」と振り返り、「批判を軽んじるのであれば党に将来はない」と述べ、選挙戦を通じて有権者らから聞いた批判の声を政権内で伝えていく決意も明らかにした。

 (作山哲平)

主な政党の公約

新聞購読のご案内