三重
2017年10月24日 紙面から
無所属で当選した2区の中川正春さんは二十三日、立憲民主党や希望の党などに分かれた民進出身者について「一つにできるような会派でまとめるべきだ」と語った。3区で無所属で十選を果たした民進元代表の岡田克也さんも野党再結集に意欲的。岡田さんと連携し野党再編へ動きを本格化させたようだ。
中川さんは鈴鹿市の事務所で報道各社の取材に「(希望、立憲民主、無所属の)三つに分かれてしまったけど、糾合していく」と話した。民進は当初、全員が希望に合流すると決定。だが、希望側が安保法制賛成でないと排除するなど候補の「選別」に反発が起き、事実上分裂した。中川さんは「与党にとっては敵失だった」と振り返り、「踏み絵や排除が間違っている。打倒安倍一強でゆるやかにまとめないと」と強調した。
民進出身の無所属候補らは選挙戦でネットワークを立ち上げ連携した。岡田さんも二十二日夜、「野党が大きな固まりをつくる戦いは今から始まっている」と発言。その足で東京へ向かい、二十三日も都内で野党再編に向けた動きを本格化させたとみられる。
中川さんは二十三日朝に岡田さんと電話で話したことを明らかに。「岡田さんは一緒にやってきた同志。人が集まってくる」と再結集への期待を語った。ただ、立憲民主と希望、無所属の間には政策や信条で一定の隔たりもあり、再結集へ課題も多い。
(吉川翔大、鈴木里奈)