十選目は政党を離れて果たした。民進党が分裂し、無所属での出馬を選んだ３区の前職岡田克也さんは当確の報を受け「次の総選挙で政権交代を高々と掲げられるよう全力を尽くす」と述べた。

　川越町高松の事務所に姿を見せると、支持者から拍手が湧き、万歳を重ねた。マイクを握り「民進が分断されて無所属を選ぶ中、早々と当確が出たのは一人一人が岡田克也に成り代わり、しっかり活動してくれたおかげだ」と頭を下げた。

　「野党が協力して臨めば結果はだいぶ変わったと思う」と悔しさもにじませた。「国会が始まるまでにやらなければならないことが山ほどある。政権交代を目指し、課題を乗り越えたい」と誓った。

　初代代表を務めた民進が希望への合流方針を決める中、小池百合子代表の自民に近い考えに違和感を持った。代表時に選んだ候補者の多くが「排除」され、責任を感じた。

　選挙戦は各地の民進出身前職らの応援に回り、自身の選挙区入りは五日間。演説会で安倍政治の打破や政権交代を目指す考えを強調した。不在中は地方議員が街頭で思いを代弁した。日ごろから後援会を中心に自治会単位の集会を開き、企業や団体回りも重ねた結果が当選につながった。