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三重

<2区> 川崎さんは比例復活

2017年10月23日 紙面から

小選挙区で敗れ、比例復活の報を受ける川崎さん=鈴鹿市南江島町で

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 「準備期間がわずか二カ月。走りっぱなしの選挙だったが結果として力不足だった」。2区の自民前職川崎二郎さんは午後十一時半ごろ、鈴鹿市南江島町の事務所に姿を見せ、開票状況を確認。切望した小選挙区勝利を果たせず、悔しさをにじませた。

 事務所には午後八時すぎから支持者ら五十人以上が集まり、テレビの開票速報を食い入るように見つめた。閣僚を経験したベテラン同士の対決ということで、公示前から激戦が伝えられていただけあり、対立候補の選挙区当確が伝わったのは、県内で最も遅い二十三日午前零時すぎごろ。「あー」というため息が聞こえた。

 「自民は2区で七連敗中。何とか勝って」と、古くからの党支持者らから熱いエールを受けた。選挙戦では三十年以上の国会での実績を基に子育てや社会保障充実、幹線道路整備、リニア中央新幹線の駅誘致を踏まえた地域活性化を訴えたが、大票田の鈴鹿市などでの差を付けられた。

 直後に比例復活が伝えられた川崎さんは「与党の政治家として、地域に根を下ろして課題に取り組む」と支持者らに述べ、十二期目の決意を新たに。選挙区内の台風被害に配慮し、万歳はなかった。

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