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三重

「期日前」で大行列 台風接近、投票率にどう影響?

2017年10月22日 紙面から

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 衆院選投票日の二十二日に超大型台風が接近すると予測される中、選挙戦最終日の二十一日、県内の期日前投票所は台風を避けようとする有権者であふれた。期日前投票は前回より大幅に増えたが、荒天は投票率を下げるとされ、過去最低だった前回を少し上回る投票率を予測する声が上がる。

 津市役所では午後、二百人を超える行列で一時間待ちの時間帯も。津市青葉台の妊娠十カ月の女性(30)は四十分ほど立ったまま待ち続けて投票したといい「台風でも選挙に参加したいと思ったが、もう期日前投票はしたくない」と話した。

 諦めて帰ったり、職員に抗議したりする有権者も。高齢女性は「足が痛くて立っていられない」と列を離れた。市選管担当者は「想定をはるかに超えた。次回以降こうした事態に対応できるようにしないと」と話した。

 県選管によると、二十日までに不在者投票と期日前投票を済ませたのは二十五万八千四百九十人で前回同日比で一・八倍。有権者の17%が投票を済ませたことになり、選管の呼び掛けで有権者が殺到した二十一日も含めた期日前投票者が過去最多になるのは確実だ。

 十二月投票だった前回二〇一四年の投票率は56・20%と戦後最低。津地方気象台によると台風は二十二日夜にかけ最接近し、二十二日午後から多いところで一時間九〇ミリの猛烈な雨の恐れがある。台風の影響を考慮し、大台町の三投票所と紀宝町の四投票所は投票締め切りを一〜二時間繰り上げる。

 自民党の中森博文県連幹事長は「天気は悪いが接戦の選挙区があり、投票率は前回をやや上回るのでは」。民進党県連の三谷哲央代表代行も「期日前投票が定着し前回を超えるのでは。60%に届いてくれれば」と話した。 (森耕一)

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