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三重

<○○候補はどんな人?> 2区

2017年10月13日 紙面から

(上から届け出順)

◆未来に責任、国政の役目 中川正春さん(67)=無前

 学生時代は安保闘争が盛んだった。刺激を受け津高校二年の時、生徒会長に。政治の面白さを勉強しようと米国の大学へ進学した。八回目の国政選挙。「安倍政権だけではない、もう一つの選択肢をつくる」

 選挙区割りが変わり、縁のなかった伊賀、名張市に初挑戦する。過疎化や空き家対策などが深刻で、人が集まる環境づくりを課題に挙げるが「伊賀では私はただの人」と、知名度向上のため足しげく通う。訪れる度にお土産のブドウをついつい買いすぎてしまう。

 先日七人目の孫が生まれた。自分のパンフレットの写真を指さし「じいじ」と笑う孫の動画に癒やされる日々だ。孫への思いは政策にも表れる。

 「二十年、三十年先の子どもたちの未来のために、責任を持つのが国政の役目」だと。最低賃金引き上げ、原発ゼロ、憲法九条の専守防衛などを訴える。特に「今こそ人への投資」との思いは強く、幼児期−大学の教育無償化を打ち出す。「出世払い奨学金」を設け所得による教育格差をなくすことも目指す。

 最近、おなかの出具合を妻や娘に叱られることが増えた。歩くことを心掛け、地元に帰った時は田んぼの中を散歩し、夏はホタルを見るのが楽しみだ。

 (鈴木里奈)

(1)好きな有名人=武田鉄矢

(2)好きな食べ物=そば、フルーツ

(3)癒やしの時間=寝る前の読書

◆生涯現役の機運高める 川崎二郎さん(69)=自前

 松下電器で七年間の勤務を経て、祖父や父と同じ衆院議員の道を歩み三十七年。伊賀地区が地盤で鈴鹿、亀山、四日市(一部)の各市では中選挙区時代以来二十四年ぶりの訴え。「業績が良かったのに転勤を言われた感じ」と振り返りつつ、口を開けば中勢・北勢バイパスや海岸堤防の整備など、社会基盤整備への熱意が飛び出す。

 スローガンは「まじめな、政治」。日独、日中などの友好促進にも長年尽力し「力による外交ではなく、みんなで相談して決める雰囲気に早く戻さないと」と、近年の世界情勢を憂慮する。

 党で信条をともにしていた長年の盟友、谷垣禎一前総裁が昨夏の自転車事故による大けがで政界引退を決めたことを寂しがる。自身も十一月に七十歳。昔は「六十五歳が定年かな」と考えていたが、シルバー人材センター活性化議員連盟の会長として生涯現役の機運を高めるのに一役。「人に頑張れと言って、自分は失礼します、なんて言いにくい」

 時間があれば、タブレット端末でいろいろな映画やドラマを見たりテニスなどに興じたりしているが、「最近だんだん足が弱くなって」。二人の孫が地元に住むようになり、「会う機会が増えて楽しみ」と笑顔を見せる。

 (山本克也)

(1)好きな有名人=坂本龍馬

(2)好きな食べ物=伊賀牛

(3)癒やしの時間=ジム通い、テニス

主な政党の公約

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