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三重

1、2、4区は自民先行 序盤情勢調査、3区は無所属が優位

2017年10月13日 紙面から

 二十二日投開票の衆院選で、共同通信が実施した世論調査に本紙の取材を加え、序盤情勢を探った。県内では1、2、4区で自民候補がリードし、3区は無所属候補が優位な戦い。ただ、有権者の三割程度は投票する候補者を決めていないと回答しており、流動的な要素が残る。

 =敬称略

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◆1区

 自民田村が無所属松田を離す。

 田村は三十代を除く各世代で松田を上回り、女性の支持率も高い。自民、公明支持層を固め、支持政党なし層でも先行。地盤の松阪市で優位に戦い、津市でも松田を上回る。

 松田は立憲民主支持層を固め、希望支持層も田村を大きく上回る。共産支持層で田村にリードを許しており、野党共闘の効果が表れていない。

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◆2区

 自民川崎が無所属中川に先行する。

 川崎は十〜四十代で中川を上回り、男性の支持でも優位に立つ。自民支持層を固め、公明支持層も七割の支持を集める。地盤の伊賀地区に加え、新たに選挙区となる四日市市でも中川をリードする。

 中川は五十代以上の支持で川崎を上回り、希望や共産、立憲民主の支持層で優位。支持政党なし層でも川崎を上回る。地盤の鈴鹿市では川崎をわずかにリードする。

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◆3区

 無所属岡田が盤石。自民島田は巻き返しを狙う。

 岡田は男女、各世代とも優位な戦い。希望、立憲民主の支持層を固め、支持政党なし層でも大きくリード。自民、公明、共産支持層にも食い込む。

 島田は自民、公明支持層で岡田を上回るが、支持政党なし層の支持が広がらない。3区に移って間がなく、知名度向上に懸命だ。

 共産野村は共産支持層を固め切れておらず、諸派坂本も浸透を図る。

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◆4区

 自民三ツ矢が先行し、希望藤田が追う。三ツ矢は二十代と五十代以上でリード。自民支持層を固めたが、公明支持層は藤田と分け合う。支持政党なし層でも藤田をわずかに上回る。志摩、鳥羽市や東紀州地域で優位だ。

 藤田は十、三十、四十代で三ツ矢をリード。希望支持層を固め、立憲民主支持層でも優位。伊勢市、度会郡などで三ツ矢とほぼ互角。共産谷中は共産支持層で大きくリードするが、広がりがみられない。

 (衆院選取材班)

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