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三重

4選挙区に11人出馬

2017年10月11日 紙面から

 衆院選が十日公示され、県内は四選挙区に十一人が立候補し、各地で第一声を放った。一票の格差是正で小選挙区が四つに一減し、全選挙区の線引きが変更。各候補は新たに選挙区に加わった地域での浸透も図ろうと十二日間の戦いに入った。投開票は二十二日。

 安倍晋三首相の衆院解散発表後に民進党の希望の党への合流が表面化し構図は一変。1〜3区の民進前職がいずれも無所属を選択。4区の民進元職が県内唯一、希望で出馬する。自民は四選挙区とも前職で、全員を公明が推薦。安倍政権を支える自民四氏と、退陣を求める民進出身四氏の争いを軸に、政権の是非などを争点に論戦が繰り広げられる。

 津市と松阪市の1区は、無所属前職松田直久さんと、自民前職田村憲久さんの一騎打ち。松田さんは旧1区で二度出馬し前回初の比例復活。田村さんは旧4区を地盤に当選七回。松田さんは松阪市で初の国政選挙、田村さんは津市中心部が初挑戦となる。

 鈴鹿、亀山、四日市市南部と伊賀、名張市の2区も、無所属前職中川正春さんと、自民前職川崎二郎さんの一騎打ち。中川さんは旧2区で七回当選、川崎さんは旧1区を地盤に当選十一回で、ベテラン同士が区割り変更で激突する。

 北勢の3区は旧3区から四日市市南部が広がった。諸派新人坂本麻貴さん、無所属前職岡田克也さん、共産新人野村真弘さん、自民前職島田佳和さんが出馬。岡田さんは十期目に挑む。島田さんは旧2区で二度比例復活したが、3区は大半の地域が初挑戦。自民県連は島田さんが定数減の影響を受けたとして比例名簿で優遇を求めたが、他の小選挙区との重複立候補者と同列一位で優遇はなかった。

 県南部の4区は旧5区に多気郡三町が加わった。自民前職三ツ矢憲生さん、共産新人谷中三好さん、希望元職藤田大助さんが立候補。当選五回の三ツ矢さんは今回も比例重複を辞退する。藤田さんは返り咲きを目指す。

 (衆院選取材班)

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