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三重

区割り変更、周知急げ 選管、チラシや広報配布

2017年10月8日 紙面から

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 一票の格差是正のため衆院選(十日公示、二十二日投開票)で中部地方で唯一定数が一減で四となり、選挙区割りも変わる県内。だが、急な衆院解散で変更を有権者にPRする時間が少なく、県選管や各市町選管も苦戦している。

 県選管は時間が限られた中で新聞広告やテレビCMを増やし区割り変更を知らせる。街頭PR活動も計画するが、具体的な場所や時間などは検討中だという。各市町選管もチラシなどで周知を図る。

◇1区

 南北で1、2区に分かれていた津市は全域が1区。市選管は市広報誌や公共施設九十三カ所に貼ったポスターなどで知らせる。市内分断が解消され、担当者は「一つになりますと伝えるくらい」と話す。それより「急な解散で準備がばたばた」と特別な広報に手が回らないという。区割りは変わるが、一部候補は同じになりそうな松阪市。担当者は「(新4区の)多気郡ほどの影響はないと思う」。

◇2区

 2区は従来の鈴鹿、亀山両市と四日市市南部に伊賀地区が加わるが、鈴鹿市選管担当者は「分断されたり、違う区に移動したりはなく特にPRはしていない」。状況が同じ亀山市も特別なPRはなく、新区割り図を支所や病院などに貼った。

◇3区

 2、3区に分断された四日市市。分断は続くが、境界が少し南へ。市内二十四地区のうち四地区(桜、川島、常磐、中部)が新たに3区へ移る。選管担当者は「解散まで思いもよらず早かった」とPRを急ぐ。広報誌には区割り変更図や期日前投票所案内を載せた「選挙特集」を折り込む。移る四地区には選管が回覧誌での周知を求め、投票所入場券に案内チラシを同封する。桑名市など北部は影響が少ないとみてポスターなどで周知する。

◇4区

 旧4区から松阪市などが離れ、南部の旧5区全域と共に新4区に変わる多気郡三町。候補顔ぶれも一新する。明和町は自治会を通じ総務省のチラシを回し、投票所入場券を送る封筒に区割り変更のチラシも入れる。多気町は期日前投票や投票年齢十八歳引き下げの案内と合わせ地図付きの区割り変更チラシを回す。大台町は衆院選お知らせとして説明チラシも配布。担当者は「分からないとの問い合わせはない。報道されたので町民も知っているのでは」と話す。

 多気郡が含まれた4区は広大。伊勢市は広報誌にPRチラシを折り込み、玉城町はチラシを町役場に掲示し配布もした。度会町は「広報わたらい」に選挙特集を掲載。最新号でもPRし、全世帯の七〜八割が目を通すという回覧板にPRチラシをはさんだ。

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