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三重

政策協定に調印 3野党と市民連合みえ

2017年10月7日 紙面から

 衆院選で民進、共産、社民の各党県組織は六日、民進前職で無所属出馬を決めた1区の松田直久氏と2区の中川正春氏を統一候補とすると発表した。野党連携を橋渡しした市民団体「市民連合みえ」と県庁で会見を開き、政策協定に調印した。

 政策協定は安保法制廃止、安倍政権の改憲阻止など四項目。市民連合みえの呼び掛け人岡歩美さん(26)は「無党派市民に政策を広げ共感を得ることが勝敗の鍵。中川さんと松田さんを国政に帰したと胸を張れる結果を出したい」と意気込んだ。

 協定は各党が市民連合みえと個別に結び、候補本人は調印しない。民進の支持団体・連合三重には共産との連携に消極的な労組もあり、市民連合みえ側は「どれだけ多くの市民と野党が気持ち良く応援できるかを追求した結果」と説明。民進県連の三谷哲央代表代行は「候補は民進党員でもある。県連との協定で十分」と話した。

 野党三党の県組織は昨夏の参院選で、市民連合みえの橋渡しで候補を民進の芝博一氏に一本化し自民候補に勝利した。衆院選も1、2、4区で野党連携へ協議を進める中、民進が希望の党への合流を決定。安保法制や改憲に前向きな希望を「自民の補完勢力」とする共産は一時、独自候補擁立に傾いた。だが松田、中川の両氏が希望入りを断り1、2区の野党連携が実現した。

 1区は田村憲久氏、2区は川崎二郎氏の自民前職がそれぞれ立候補予定で、両区は自民と無所属の一騎打ちとなる見通し。

◆市民連合みえ4区、特定候補支援せず

 4区で野党候補一本化を目指してきた市民連合みえ4区は、衆院選で特定候補を支援しないことを決めた。民進元職の藤田大助氏が希望公認となり、安全保障関連法などの方針が一致しないと判断した。

 市民連合みえ4区は、衆院選に向け一日に発足したばかり。中心となった市民連合いせは「安保法などで強行採決を行った安倍政権・自民党に抗議する街頭活動は続けたい」と話している。

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