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三重

三重県内4区 11人、構図固まる

2017年10月6日 紙面から

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 衆院選(十日公示、二十二日投開票)で野党共闘を目指してきた市民連合みえは五日、民進党県連、共産党県委員会などとそれぞれ行った協議で合意したと発表した。共産はこれを受け三重1、2区で候補取り下げを決定。両区は自民対無所属の一騎打ちが濃厚で県内四選挙区の構図も固まった。

 市民連合の岡歩美さんによると、合意内容は「安保関連法の廃止」「立憲主義の回復」「安倍政権による改憲の阻止」など四項目。野党候補一本化で自民に勝った昨年の参院選と同一内容となった。

 民進が希望の党への合流を決め共闘は頓挫しかけたが、1区の松田直久氏、2区の中川正春氏が無所属出馬を決めたことで協議を再開。六日に調印式をすることで合意した。共産の大嶽隆司県委員長は「調印前に1、2区候補取り下げを発表する」と明らかにした。

 松田氏は「力の限り戦う。市民連合がともに戦ってくれるのはありがたい」。中川氏も「感謝したい。無所属出馬で筋を通したと評価してくれる方が多い」と話した。

 二氏は民進を離党しておらず、交渉は党県連が窓口に。県連の三谷哲央代表代行は「有権者に分かりにくい面もあるが、それぞれの立場で二人当選へ努力したい」と述べた。

 一方、4区の共産新人谷中三好氏も候補一本化を目指したが、民進元職藤田大助氏の希望公認を受け、出馬を決めた。谷中氏は五日、伊勢市での街頭演説で「安保関連法に賛成し改憲を進める希望は共闘相手でない」とし、「安保法に一緒に反対してきたのに民進の方は希望に移った。背信行為と言わざるをえない」と批判した。

 (衆院選取材班)

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