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三重

対無所属で自民候補は? 田村氏「政策批判できず」島田氏「大きな変化ない」

2017年10月5日 紙面から

 民進前職三氏の無所属出馬が固まり一夜明けた四日、自民前職らは状況急変に戸惑いつつ、街頭などで支持を訴えた。自民側は「無所属相手では政策論争にならない」などと戦略練り直しも始めた。

 1区前職の田村憲久氏は朝、津市垂水の国道23号沿いで約一時間演説。区割り変更で初挑戦の津市中心部で「こっちは車が少ない」と途中で場所を変える一幕もあった。演説では得意の社会保障分野を中心にアベノミクスの成果を強調。石破茂元防衛相に近く、安倍晋三首相と一定の距離を置く田村氏は衆院解散を「加計・森友問題隠しと思われても仕方がない」と指摘した。

 演説後の取材で、野党共闘を念頭に、同じ1区で無所属出馬の松田直久氏を「共産系無所属だ」と攻撃。「どんな主張をされるのか。無所属では政策を批判もできない」と指摘し、選挙戦略練り直しも検討する。

 3区の島田佳和氏も早朝、四日市市の近鉄富田駅前で演説。区割り変更で初挑戦となる地域も回り、街頭や企業で支持を求めた。ランニング中の市民らに名刺を手渡し「島田です」と頭を下げ、「まずは名前を覚えてもらうこと」と強調。同区の岡田克也氏の無所属出馬には「岡田さんは個人で強い地盤を持っており3区は特殊な選挙区。自分の状況に大きな変化はない」と地道に政策を訴える。

 2区の川崎二郎氏は亀山、伊賀市で企業など十カ所以上を回り、選挙区割りが変更したことなどを説明。同区の中川正春氏が無所属出馬を表明した三日には「責任ある政党として北朝鮮情勢への対応や社会保障の確立を訴える」とコメントし、四日も政策を支援者らに訴えた。4区の三ツ矢憲生氏も初挑戦の多気郡で、前回まで候補者だった田村憲久氏の関係者らに支援を求めた。

 (衆院選取材班)

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