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三重

「信念がない」「独自の道を」「本人見極め」 混迷、民進支持者受け止めは

2017年10月5日 紙面から

 民進党の希望の党への合流など、衆院選目前で揺れ動く政局。特に県内は、自民と対峙(たいじ)してきた民進前職3人が無所属出馬で、元職も希望公認。激変を民進支持者はどう受け止めているのか。

 津市香良洲町の自営業小野喜予丸さん(68)は「これなら分裂せず民進のままでよかった。解党みたいで寂しい」とこぼす。党より人物や政策を見て応援するといい「実を取れず身を切られっぱなしだ」と嘆く。鈴鹿市磯山の自営業、志村哲郁(てついく)さん(64)は「代表選を終え一致団結という矢先で寂しい。結局安倍首相の思うつぼではないか」と懸念。合流などに「もう少し説明がほしかった」と話した。

 四日市市諏訪町の飲食店店主の男性(72)は岡田克也氏の無所属出馬に「当選したらどこかの党に入るのだろう。動きが良く分からない」と困惑。希望合流を決めた党に「当選するためだけで信念がない」と不信感が募る。

 一方、四日市市の自営業男性(63)は「希望で出る人は勝ち馬に乗りたいのかという印象。無所属は潔く、今後は無所属議員で会派を作り是々非々で対応する独自の道を歩んでほしい」と期待した。

 玉城町の太原冨美子さん(71)は「働く人の味方の民進を支持してきたから分裂状態はがっかり」とし「新党が次々できるけど主張が良く分からない。(かつての)社会党、民主党みたいに安定した野党が必要だと思うのにね」と話した。伊勢市の女性(35)は候補が右往左往する姿に「民進でも希望でも、どっちでもいいと思ってるのかな」と話し、「結局候補本人をしっかり見極めるしかない」と話した。

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