三重
2017年10月4日 紙面から
衆院解散直後に希望の党からの出馬を明言していた三重2区の民進前職、中川正春氏も県庁で会見し、一転、無所属出馬を表明した。「安保法制、あれは憲法違反。そこはこだわってやってきた」と述べ、希望の安保政策を受け入れられないことを最大の理由に挙げた。
中川氏は、前夜届いた希望と候補の政策協定書を読み決断したと説明。「気持ちが整理できないままこの党でやっていくことはできない」と語った。
当初は希望に結集することに期待感を持ったが、「(候補者決定の)過程に排他主義があった。希望の党が醸し出す体質に違和感を持った」と、安保政策などを「踏み絵」とした小池百合子代表の手法を批判。「幅広い思想を受け入れないと自民に対抗できる政党にならない」と訴えた。
無所属での選挙に向け、同じ決断をした松田氏や岡田氏とも連携する考えで「安倍政権を倒す思いはこれまでと同じ。今の自民のままでの憲法改正は脅威だ」と語った。
伊賀市上之庄の事務所スタッフは「話がきたのは朝八時ぐらい。急転直下です」と戸惑い気味。直前まで希望からの出馬を明言していたため、事務所のポスターには希望の党と書いたシールを貼ったが修正が必要になる。
一方、2区自民前職の川崎二郎氏は中川氏の決断を受け「希望の党からであれば保守どうし政策で競り合う形を想定した。無所属と言うことになり、左派・リベラル対保守という枠組みになった」と指摘。
「北朝鮮情勢を巡る対応や全世代型の社会保障制度の確立など、実効性のある政策をしっかり訴えていく」とのコメントを発表した。