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三重

藤田氏、希望で出馬意向 4区

2017年10月3日 紙面から

 衆院選の三重4区で、民進党元職の藤田大助氏(41)は二日、合流先の希望の党から公認を得られれば、同党候補者として出馬する意向を本紙の取材に明らかにした。これまで対応を明確にしていなかった。

 藤田氏は「民進から出られない事態となり、時間もない。そうするしかない」と理由を説明した。希望の党による公認決定を待ち、本格的な選挙準備に入っていく考えという。

 藤田氏は、民進と共産党などとの野党共闘実現に向け活動していた市民団体「市民連合みえ4区」から、共闘が実現するような対応を求められていたが、難しくなった。

 一日に伊勢市で開かれたばかりの同団体設立集会でも、出席した藤田氏は、どの立場で出馬するかを未定としていた。市民連合みえは、安全保障関連法の廃案を目指しているため希望の党は応援しない方針。藤田氏は集会で「どんな立場になっても安倍政権を倒すという使命に変わりはない」と理解を求めたが、その翌日に袂(たもと)を分かつ意思を示した格好だ。

 共産党新人の谷中三好氏(57)は「藤田さんが希望の党から出れば私も4区で立候補する」と話している。4区は、希望の党公認を望む藤田氏と、自民前職の三ツ矢憲生氏(66)、共産の谷中氏の三つどもえの戦いとなる見通しが強まった。

 (青木ひかり)

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