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三重

岡田氏は無所属出馬 3区「希望と敵対せず」

2017年10月3日 紙面から

 民進党の岡田克也元代表(衆院三重3区)は二日、国会内で会見し「小池百合子代表の『希望の党』とは基本的に考え方が違う」として、希望に合流せず、衆院選に無所属で立候補すると表明した。

 岡田氏は、集団的自衛権の行使容認や消費税増税の凍結を掲げる希望とは政策で隔たりがあると主張。民進の前衆院議員が選別され、希望から全員が出馬できない情勢となっていることに不満を示し「保守からリベラルまで幅広い支持層に支えられた存在でなければ、自民党に対抗できる政党にはならない」と苦言を呈した。

 一方で「安倍政権を倒すという大きな目的は希望と共有している。敵対するつもりはない」として、要請があれば希望候補の応援演説にも出向くとした。

 枝野幸男・民進党代表代行が設立表明した立憲民主党との合流や、岡田氏自身が新党をつくることは否定し、民進党籍は残すという。

◆地元関係者の反応「原理原則を通した決断」

 前回参院選に続いて、今回の衆院選でも三重県で野党共闘の橋渡し役を務めるはずだった「市民連合みえ」の岡歩美さん(26)は、岡田氏の無所属出馬表明を「保守二党では国民に選択の余地がないという思いは私たちと同じ。参院選で訴えた『集団的自衛権は憲法違反』という主張も維持してくれた」と歓迎する。

 秘書などとして約三十年、支えてきた三谷哲央・三重県議も「原理原則を通した決断。劇場政治の対極にある岡田さんを望む声が選挙後は必ず出てくる」と期待を込めた。

 一方、三重1区から出馬する自民前職で県連顧問の田村憲久さんは「民主党政権の失敗と民進党崩壊で、岡田さんが取り組んできた二大政党制は失敗に終わった。そういう状況下での無所属出馬だ」と批判。「日本に必要なのは、安定した保守政権だ」と訴えた。

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