• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

三重

新党に危機感も 自民・公明

2017年9月29日 紙面から

 自民前職らは希望の党を「何の政策もない選挙目的の集まり」と批判。ただ、新区割り選挙に「未知の地域があるのに新党に風が吹いたら厳しい」と危機感を募らせる。

 1区前職の田村憲久さんは解散前、党政調会長代理として選挙公約づくりに追われた。希望の党に「何の政策もない政党が人気だけで注目されている。劇場政治で日本のトランプ現象だ」と切り捨てた。「日本の経済や社会保障は待ったなしの課題ばかり。こんな準備のない党が政権を取ったら未来がどうなるか怖い」と話した。

 3区出馬の島田佳和さんも野党の動きに「主義、政策の刷り合わせがない。安倍政権を終わらせて何をするのかがない」と批判した。一方「毎日状況が変化し選挙構図も変わる」と警戒。3区初挑戦で「北朝鮮対応や少子高齢化の国難を任せられるのは自民と訴えたい」と語った。

 4区前職の三ツ矢憲生さんは新党を「大量の議員が移れば民進と変わらなくなる」と皮肉り、小池都知事に対し「都政ではあまり評判がよくない」と指摘した。アベノミクスで雇用や景気が回復した成果を訴える考えで「県南部も道路整備が進み熊野古道などに多くの観光客が来るようになったことはアピールしたい」と話した。

 2区出馬の川崎二郎さんは解散後、衆院議員会館や党本部を出入りした。

 一方、公明党の中川康洋県本部代表も「全体像も分かっていない新党を気にしても仕方ない」。ただ、希望の党は公明が力を入れる比例東海のライバルになる可能性も。「三議席を獲得することに注力したい」と話した。

主な政党の公約

新聞購読のご案内