三重
2017年9月27日 紙面から
安倍晋三首相が二十五日に衆院の解散を表明し、選挙区が変更された新三重4区で初めての選挙が行われることになった。自民現職の三ツ矢憲生さん(66)、民進元職の藤田大助さん(41)、共産新人の谷中三好さん(61)の三人が出馬を予定している。三ツ矢さんと藤田さんは旧5区で過去三回にわたり対戦しており、四回目の顔合わせになりそうだ。
立候補予定者の三人は二十一〜二十四日、選挙に向けて報道陣の取材に答え、意気込みなどを語った。
三ツ矢さんは「自民党の議員にとっても唐突な解散だと思うが、そんなことも言ってられない」。北朝鮮との関係を軸に、安全保障政策を選挙区では訴えたいという。
藤田さんは「政治を変えるチャンスだ」と解散を前向きに捉える。「地域の経済は、この三年間でさらに疲弊した。アベノミクスなどの経済政策の転換を訴えたい」と経済論戦を挑む考えだ。
谷中さんも「安全保障関連法など安倍政権は民主主義を破壊する」と政権交代を目指す。一方、「与党に対抗するには野党の候補者を一本化することが絶対に必要だ」と述べ、藤田さんとの調整も視野に入れる。
三ツ矢さんと藤田さんの過去三回の対決は、小選挙区ではいずれも三ツ矢さんが勝利。民主党政権が誕生した二〇〇九年だけ藤田さんが比例代表で復活当選している。
(表中、敬称略)
(大島康介)