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三重

自民への離党届取り下げ 嶋田氏、3区出馬せず

2017年9月25日 紙面から

 自民党に離党届を提出していた党旧3区支部長の嶋田幸司氏が離党届を取り下げ、3区から出馬せず、島田佳和氏との保守分裂選挙は回避されることになった二十四日、県連に安堵(あんど)の声が広がった。一方で、嶋田氏への反発は依然としてくすぶっている。

 嶋田氏は県内の小選挙区が四つに減り3区を島田氏に奪われたことに反発。自民を「しがらみばかりの政党」などと批判し、若狭勝衆院議員らの新党への参加を「選択肢のひとつ」と述べてきた。

 一方で急な解散は想定外だったとみられ、取材に出馬への迷いも語っていた。二十二日に三ツ矢憲生県連会長と会談して再考を促されたことで、残留に傾いた。

 県連の中森博文幹事長は「嶋田氏は3区に残る自分のポスターをはがすことも約束した。混乱が生じたのはよくなかったが、元のさやに戻って妙なしこりなく選挙に臨める」と話し、党残留を認める考えを示した。

 しかし、3区内の県議は「他党と話しておいて今さら戻ってこられても、選挙応援してもらうつもりはない」と憤りを隠さない。嶋田氏が党内で活動を続けられるかは不透明だ。嶋田氏はこの日、取材に答えなかった。

 (森耕一、曽田晋太郎)

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