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三重

民進県連・芝代表と市民連合みえ・岡さん対談

2017年9月25日 紙面から

◆野党再び一本化を

 衆議院が二十八日に解散し、来月十日に衆院選が公示される見通しが強まる中、民進党県連の芝博一代表は二十四日、昨夏の参院選で野党連携を橋渡しした市民団体「市民連合みえ」の呼び掛け人、岡歩美さん(26)と津市内で対談した。野党連携を巡る党の方針は固まっていないが、「与党と野党の一対一の構図に持っていきたい」と語り、野党候補一本化を目指す考えを示した。

 昨年の参院選では、野党統一候補だった芝代表が自民党の候補者に勝利した。市民連合みえは、民進、共産、社民の各党と個別に政策協定を結び、野党連携の仲介役を担った。

 芝代表は「与党対野党の構図に持ち込まないと勝てない」と主張。「統一候補的な形で選挙区を調整し、共に戦っていくのがベター」と語り、衆院選でも市民連合みえを介して野党連携を進める姿勢を見せた。岡さんが「一緒に頑張りましょう」と呼び掛けると、「強い味方として期待しています」と握手で応じた。

 対談は「安倍政権の疑惑隠し解散に抗議する緊急対談」と題し、市民連合みえが主催した。芝代表は、二十八日の臨時国会冒頭になるとされる衆院解散を「大義なき解散」と批判し、岡さんは「選挙の本当の争点は、この政権を許すのか、どうかだ」と話した。

 一日に就任した民進党の前原誠司新代表は、野党連携に慎重な姿勢を取っており、離党者が相次ぐ中、中央で野党共闘の協議は結論が出ていない。芝代表は対談後、取材に「野党連携の流れができれば、すぐにでも市民連合と協定は結べる状態だ」と話した。

 共産党県委員会の大嶽隆司委員長は取材に、野党連携に前向きな姿勢を見せつつも「中央の決定を待ちたい」と話した。

(吉川翔大)

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