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三重

次期衆院選は「中立」 知事、出馬には否定的

2017年9月20日 紙面から

 二十八日の臨時国会冒頭での衆院解散が濃厚となる中、昨夏の参院選で自民党候補を応援した鈴木英敬知事は十九日の会見で、「県政ではバランスを取り、是々非々でやってきた。参院選と同様の対応を取ることは考えていない」と、中立の立場を取る考えを示した。

 また、県内関係者の間で取りざたされる自身の国政転身の可能性については「任期を全うする」と語り、次期衆院選への出馬に否定的な考えを示した。

 解散時期について、鈴木知事は取材に「北朝鮮情勢を考えると、この時期での解散はやむを得なかったのではないか」と話した。経済制裁の効果が出始めて北朝鮮が暴発する恐れや、来年中間選挙を控えるトランプ米大統領が北朝鮮への態度を強める可能性を挙げ「その時期に政治的空白をつくる方がリスクが高いと考えたのでは」と推し量った。

 一方、会見では、全国知事会の危機管理・防災特別委員長として、十月に福島第一原発などを視察することを発表。「風評被害の対策や震災を教訓とした危機管理体制を学びたい」と話した。

 (吉川翔大)

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