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三重

嶋田氏「小池新党」視野 自民は離党届受理へ

2017年9月17日 紙面から

 自民党県連会長の三ツ矢憲生衆院議員は十六日、津市内で開かれた県連役員会後に会見し、旧3区支部長の嶋田幸司氏の離党届について「本人の意思が変わらないのであれば受理する」との考えを示した。一方、嶋田氏は同日、東京都で開かれた政治団体「日本ファーストの会」の政治塾に参加。次期衆院選で同会がつくる政党から出馬することを「可能性の一つ」と述べた。

 嶋田氏は小選挙区が減り、旧3区とほぼ同じ新3区を、旧2区で出馬してきた現職島田佳和衆院議員に譲らざるをえなかった。三ツ矢会長は「選挙区が減ったのだから仕方なかった」と説明。「県連は本人の政治活動を続けたい希望を尊重し支援するつもりだった。離党届は予想もしていなかった」と述べた。

 三ツ矢会長は嶋田氏と最後に連絡を取ったのは七月に新区割りでの候補決定を伝えた際だとし、会長自身が嶋田氏説得に乗り出さなかったことに「多分どれだけ丁寧にやっても嶋田氏は不満を持った」と強調。現在は三ツ矢会長が嶋田氏に意思確認のため電話をかけても、連絡がつかない状況だと明かした。

 嶋田氏は自民の候補者調整を「しがらみばかりの政党で国民の声を無視した対応だ」と批判。八月中旬に知人の紹介で、小池百合子都知事側近で日本ファーストの会代表の若狭勝衆院議員と面会し、政治塾に誘われたという。十六日は小池都知事らの講演を聴いた。

 同会からの出馬は「まだ何も決めていないが可能性の一つ」と説明したが、「3区に地盤がある」と無所属も含め同選挙区へのこだわりを強調した。

 3区は民進党の岡田克也衆院議員の牙城。同区の自民県議は「ただでさえ島田佳和氏は厳しいのに、こんな状況では選挙にならない」と危惧する。

 (森耕一、曽田晋太郎)

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