石川県内では十人が出馬する。内訳は自民の前職二人と新人一人、希望の元職二人と新人一人、共産新人の三人、諸派新人の一人。

　石川１区は、七選を目指す元文部科学相で自民前職の馳浩氏（５６）、民進を離党した希望元職の田中美絵子氏（４１）、共産新人の黒崎清則氏（６９）が立つ。馳氏は党県連会長としての来春の知事選対応で現職寄りとの批判が県議、市議の一部にあり、その影響が焦点。

　２区は、三選に挑む自民前職の佐々木紀（はじめ）氏（４２）、民進が衆院解散直前に急きょ擁立し民進を離党した弁護士で希望新人の柴田未来（みき）氏（４６）、共産新人の本田正和氏（６８）、諸派・幸福実現党新人の宮元智氏（５７）が出る予定。佐々木氏は自民組織を生かし、昨年七月の参院選石川選挙区で野党統一候補だった柴田氏は保守票の取り込みを図る。

　３区の顔ぶれは、元県議で自民新人の西田昭二氏（４８）、民進を離党した希望元職の近藤和也氏（４３）、共産新人の鈴木宏太氏（３６）の予定。引退した北村茂男元環境副大臣の後継として出馬する西田氏は自民県議らが後押しし、近藤氏は二〇〇九年の政権交代選挙以来地道に票を掘り起こす。

　希望の三人は、これまでの国政選挙で社民党県連から支援を受けていたが、希望の公約が社民の理念と違うとして推薦を受けていない。公明党県本部は自民の三人を推薦している。