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石川

希望 県内は1〜3区 申請の全員公認

2017年10月4日 紙面から

【左】「安倍政権を倒すという気持ちで戦う」と語る田中美絵子氏=3日、金沢市で【中】「やっとスタートラインに立てた」と話す柴田未来氏=3日、石川県小松市で【右】街頭演説で希望の党から公認を得たことを報告する近藤和也氏=3日、石川県羽咋市で

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 三日発表された希望の党の第一次公認候補には、石川の各選挙区の候補予定者三人も名を連ねた。

 「しっかり頑張っていこうという思い。所属のあり方で戦い方を変えるつもりはない」。民進党石川県連代表の近藤和也氏(43)は、石川県羽咋市で報道陣に囲まれ、淡々とそう話した。

 希望の党と交わした「政策協定書」について、近藤氏は「全部が全部イエスといえるか微妙なものがあっても、しっかりと自分を保ち、今まで支持していただいた方には説明していかなければならない」と語った。

 同県連副代表の田中美絵子氏(41)は報道で公認を知り、夕方の会合で早速、関係者に報告した。

 「私だけ公認が出なかったら…」と不安もあった。しかし無所属でも出馬する覚悟で自身の思い、政策を訴えてきた。前夜、政策協定書に署名したが「まだ細かな政策が分からない。マニフェストの完成を待って擦り合わせをしたい」と強調。「自分の主義主張はこれからもまったく変わらない。安倍政権を倒すという気持ちで戦う」と話した。

 「やっとスタートラインに立てた」。報道関係者からの電話で公認を知ったという柴田未来氏(46)。表情には安堵(あんど)感もにじんだ。

 昨夏の参院選石川選挙区では安全保障関連法の廃止を訴えたが、「違憲と主張したのは集団的自衛権などの部分。違憲部分まで賛成する趣旨ではない」と説明。希望の改憲支持のスタンスにも「憲法で表現の自由が認められている中で議論するのは当然」と述べ、「これまでの主張と矛盾はない」とした。「自民党政権が永久に続くわけではないことを皆さんの力で実現する。そのための選挙だ」と力を込めた。

 既に三氏を推薦していた連合石川の西田満明会長は「われわれと結んだ政策協定の一点で戦う。これまで通り全力で支援する」とし、「(新党の政策で)大きく違うことがあればその時点で考える」と話した。

 一方、社民党石川県連の盛本芳久代表は「公認を得たのであれば推薦はできない」との考えを改めて示した。共産党候補との連携は現段階で否定した。 (榊原大騎、蓮野亜耶、吉野淳一)

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