北村茂男衆院議員の引退表明に伴い、後継候補者の擁立を目指している３区の自民石川県議十一人は二十二日、県議会庁舎で会合を開いた。候補者として複数の名前が出たが、候補者決定には至らなかった。

　出席者によると、西田昭二県議（４８）＝自民、七尾市選挙区＝を推す声が多い。だが、西田氏は一貫して固辞。本紙の取材にも「何も言うことはない」と述べるにとどめた。一部県議は西田氏を軸に調整したいと考えているが、西田氏が固辞していることを考慮し、県議の間でも温度差がある。

　一方、会合では北村氏の長女の夫で、石川県総務部長を務めた経歴のある金融庁市場課長の小森卓郎氏の名も挙がった。二十一日には県連会長の馳浩衆院議員が小森氏に接触。前向きな返答はなかったとみられるが、再度接触する必要があるとの意見もある。

　ある県議は「二日前の会合よりも多くの名前が出ている」と述べるなど、候補者擁立は難航している。候補者決定は解散が濃厚な二十八日をめどとすることを確認した。　（衆院選取材班）