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岐阜

<平成の票流>(番外編) 候補者と振り返る県内の29年間

2017年10月19日 紙面から

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 平成(一九八九年〜)の二十九年間は、県内でもさまざまな出来事があった。連載企画「平成の票流」の番外編では、二十二日投開票の衆院選県内小選挙区の主な立候補者に「平成最大と思う県内関連ニュース」を自由に挙げてもらった。

 最も多かった回答はシドニー五輪女子マラソン高橋尚子選手の金メダル獲得(二〇〇〇年)。選んだのは希望、無所属から出馬した元民進の三人で、県出身の高橋選手の快挙に「日本人、岐阜県民として誇り」「多くの人に勇気と希望を与えた」とたたえた。

 同じく世界に岐阜をアピールしたニュースとして、飛騨市の地下の研究所での実験が実を結んだ小柴昌俊氏、梶田隆章氏のノーベル物理学賞受賞(〇二年、一五年)、大垣祭の●(やま)行事を含む「山・鉾(ほこ)・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産登録(一六年)が挙がった。県勢が総合優勝を果たしたぎふ清流国体・ぎふ清流大会(一二年)を挙げる候補もいた。

 共産のうち三人が社会問題や災害を列挙。住民の反対運動に直面した長良川河口堰(ぜき)建設(一九九四年)と徳山ダム建設(二〇〇八年)、「地域経済への影響が大きく、行政のあり方を考えた」という東濃で起きた恵南豪雨災害(〇〇年)、記憶に新しい瑞浪市の産廃崩落事故(一七年)が並んだ。

 自民候補の回答では、リニア中央新幹線着工で事業開始(一四年)や平成の大合併(〇五年頃ピーク)、地元選挙区での道路の開通といった、国などの行政の推し進めた施策を挙げるケースが目立った。

 このほかドン・キホーテ柳ケ瀬店の開業(一一年)を選んだ候補が、「消費税が経済に打撃を与え、市民の消費行動が変わる中、それを超えて伸びる企業努力の例」と指摘したほか、自身の衆院選初当選を挙げる候補もおり、ニュースの分野は多岐にわたった。

 (衆院選取材班)

※●は車へんに山

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