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岐阜

<候補者の横顔> 2区

2017年10月15日 紙面から

 (上から届け出順)

◆愚直に熱く政策説く 森桜房義さん(60)共新

 「森友・加計問題を臨時国会で審議せよと野党が求めても、三カ月放置した。なのに自分に有利とばかりに臨時国会を召集し、冒頭解散するのは党利党略だ」。一向に怒りは収まらない。

 子育てや教育の負担軽減を使途とする二〇一九年の消費税増税も「上げるための口実」とばっさり。「8%にしてからも消費低迷が続いている。消費税は低所得ほど重くのしかかる」と指摘。消費税そのものに頼らない税制の実現を訴える。

 島根県で生まれ、中学卒業後、集団就職で大垣市に来た。紡績工場で働きながら、定時制高校で学んだ。精神科病院に勤務し、入院患者の人権を考えるようになった。折から共産党を知り、入党した。

 「人前で話すのは得意じゃなくて。他の人がうまく話すのを見るとちょっと…」。ただマイクを握れば愚直に政策を説く。還暦を迎えた。たばこはやめ、酒は控える。趣味の日曜大工で汗を流す。

 (吉本章紀)

◆候補者アンケート

(1)選挙区内でお気に入りの場所は?

(2)生まれる前の過去に行けるとしたら、いつ、どこで何をしたい?

(3)関ケ原で有名な岐阜。自身を戦国時代の人物に例えると?

(1)揖斐川町と福井県の境にある「冠山峠」。天気のよかった日に登頂して岐阜県側の山並みに感動し、すっかりとりこになった。

(2)明治維新前後の大垣の地。激動の時代の変化を体験したい。

(3)特になし。

◆謙虚に仕事、公のため 棚橋泰文さん(54)自前

 「政権与党として、謙虚な自民党でありたい」。選挙戦で、ひときわ強調している。国会の冒頭解散を疑問視する声には「重々承知し心に刻む」とかみしめるように語る。

 解散前、党の一部議員の言動が強い批判にさらされた。「政権政党は、権力を国民からお預かりする立場。絶対におごってはいけない」と気を引き締める。少子化対策と北朝鮮問題への対応を重要な争点とし、謙虚な姿勢で党の政権担当能力を訴える。

 政治家を志した理由は「公のために仕事がしたかったから」。大卒後、旧通商産業省に入省。「行政は決められたレールの上で、方向性に沿って正確に列車を走らせる。だが、どの方向にレールを敷くかを決めるのは政治だ」と感じた。一九九六年に初当選。今回、連続八期目を目指す。

 趣味はサッカー観戦と読書。事務総長を務める派閥「志公会」の名について「公を志した初心を、常に忘れない」という自らの思いを重ねる。

 (滝田健司)

◆候補者アンケート

(1)選挙区内でお気に入りの場所は?

(2)生まれる前の過去に行けるとしたら、いつ、どこで何をしたい?

(3)関ケ原で有名な岐阜。自身を戦国時代の人物に例えると?

(1)西濃全域。どこも魅力にあふれているので。

(2)いろんな時代のいろんな国々を見てみたい。

(3)例えることはできないが、織田信長の先見性と徳川家康の忍耐力は特に素晴らしい。

主な政党の公約

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