岐阜１区は総務相を務める自民前職のベテラン野田聖子さんに、無所属新人ら三人が挑む。

　野田さんは岐阜市の事務所前で出陣式に臨んだ。「岐阜の子どもたちを幸せにしたい。若い人が幸せに子どもを育てられる当たり前の日本を取り戻す」。九度目の当選へ向けて第一声を放つと、支持者から大きな拍手と声援が沸いた。

　公務や他候補の応援で地元入りは限られる。「女性一人一人が『私が野田聖子』、男性は『僕こそが野田聖子の一番のパートナー』と言って、私が不在でも立派な選挙にしてほしい」と呼び掛けた。十日は県内各地を巡って「保守王国」のてこ入れを図る。

　無所属の吉田里江さんは二〇一四年の前回選挙に続いて挑む。岐阜市中心街にある事務所で「政党の枠を超え、市民が主役の国づくりを」と目を真っ赤にしながら叫んだ。

　前回は民主党から出馬。解散直後に民進党を離れ、希望の党へ公認申請したが認められなかった。連合は推薦を決めた。「大きな権力との戦い。しがらみだらけの政治に切り込む」と自民、希望への対抗心をむき出しにした。

　共産党は、公示三日前に擁立を取りやめ、吉田さんを支援する。

　このほか、諸派の野原典子さん、無所属の服部泰輔さんも立候補した。