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岐阜

自民、金子氏長男を擁立 4区

2017年10月2日 紙面から

 衆院選に向け自民党岐阜県連は一日、引退した金子一義元国土交通相(74)の後継候補として長男で秘書の俊平氏(39)を岐阜4区に擁立することを決めた。

 県連は候補を公募し、十三人の応募者から、俊平氏を選出した。県連会長の野田聖子総務相は記者会見で、一義氏の後援会に触れ「短期間で選挙態勢を組むことができ、党が一丸となって戦っていける」と選出理由を説明した。会見に同席した俊平氏は「重荷を背負わせていただき、あらためて覚悟を持った」と語った。祖父で衆院議員だった一平氏から続く世襲については「一個人として、立場を訴えていく」と話した。

 岐阜4区では、民進党前職の今井雅人氏(55)が、希望の党へ合流する意向を示している。今井氏が同党の公認を得た場合、共産党は新人の籠山(こみやま)恵美子氏(62)を擁立する見込み。

◆金子俊平氏「地方の声、国に届ける」

 十日公示の衆院選で、自民党から岐阜4区に出馬することが決まった金子俊平氏(39)は一日、父で前職の一義氏(74)らと岐阜市内で会見し、選挙戦への意欲を語った。

 俊平氏は選挙戦で訴える「五本の柱」として、農林業、ものづくり、中小企業の育成、観光、交通インフラの整備の政策を挙げ「4区は中山間地の集まり。地方の声を国に届けられる政策をしていく」と語った。

 俊平氏は一義氏と同じ慶応大卒。三井不動産社員を経て、二〇〇八年から一義氏の秘書になり、高山青年会議所理事長も務めた。父の姿を見て、幼少のころから政治に関心があったといい「全力で勝利に向かい、覚悟を持って地域のために頑張っていきたい」と決意を述べた。

 同席した一義氏は、自身が父の一平氏の後継となった際、世襲批判を受けたことを振り返り「(当選するかは)その人次第だと思っている」と説明。「藤井先生や渡辺先生も『4区から自民党の火を消すな』と応援いただき、涙が出るほどうれしい」とも話した。

 党県連は一義氏の政界引退を受けて後継候補を公募し、俊平氏を選出した。会見には、野田聖子県連会長や藤井孝男元運輸相、渡辺猛之、大野泰正両参院議員も同席した。

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