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岐阜

金子氏長男、急転直下の出馬決意

2017年9月23日 紙面から

 十期三十一年にわたって衆院議員を務めた自民現職の金子一義氏(74)が引退を表明し、注目された自民の次期衆院選岐阜4区の候補者選びが二十二日、大きな局面を迎えた。金子氏の長男で秘書を務める俊平氏(39)が、出馬する意向を表明。自民党県連は新しい候補を全国公募し、十月一日までに決める方針だが、現状では俊平氏が軸となりそうだ。

 二十一日に選挙区内で支援者に不出馬を伝え、東京へ移動した金子氏は、二十二日に再びとんぼ返りで県内へ。午後、大垣市内にある党県連の猫田孝幹事長の事務所を訪ねた。面会を終えると「(内容を)話すにはまだ早い。経緯を説明しただけ」と話した。

 関係者によると、高山市の事務所に勤める俊平氏は現在、東京で病気の治療中。これまで、議席に挑む可能性は低いとみられていた。

 俊平氏が金子氏事務所を通じて二十二日に発表した談話では、地元で慰留されて東京に戻った父と、二十一日に話し合って出馬を決意したといい、「体のことも医師に早速相談し、了解をいただいた」と説明した。金子氏は二十二日、党県連に政界引退の意向を正式に伝えた。

 県連は同日、衆院解散に備えた選挙対策委員会を開き、県連会長の野田聖子総務相を本部長とする選挙対策本部の態勢を決定。二十三日に、4区の候補者公募の具体的な方法について発表する。

 (次期衆院選取材班)

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