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福井

<1区得票分析> 稲田さん引き離す

2017年10月23日 紙面から

 前回衆院選と同じ顔触れの戦いとなった1区は、自民前職の稲田朋美さんが約十一万七千票を獲得して圧勝。他の二人を大きく引き離したが、得票率は57・3%で、前回の64・8%を下回った。

 稲田さんは大票田の福井市で55・9%(前回63・4%)、大野市で60・5%(同67・8%)、勝山市で63・3%(同71・7%)となるなど六市町すべてで他の二人を上回った。次点の希望新人の鈴木宏治さんと、共産新人の金元幸枝さんを寄せ付けなかった。

 候補者の一本化を巡って民進党とのあつれきが生まれる一幕もあった鈴木さんの得票率は31・4%。維新から立候補した前回の26・5%と比べ4・9ポイント増加した。福井市で32・8%(前回28・3%)、大野市で29・0%(同23・3%)、勝山市で26・5%(同20・5%)と全市町で増えたが、出遅れもあって届かなかった。

 十度目の挑戦となった金元さんは、安倍政権を強く批判し、憲法九条を守り抜くことを力強く訴えた。前回の約一・五倍となる二万二千票余りを獲得。得票率は11・2%で前回の8・6%を上回ったが、及ばなかった。

 (清兼千鶴)

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