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福井

22日投開票 公約よく見極めて

2017年10月21日 紙面から

 衆院選(二十二日投開票)も終盤戦。県内二つの小選挙区では、計六人の候補者が懸命の訴えを続けている。どちらも自民、希望、共産が争う構図だが、分かりやすい政策論争になっているとは言い難い。候補者の訴えや所属政党の公約をしっかりと見極めて、一票を投じたい。期日前投票は二十一日まで。

 1区は共産新人で党県書記長の金元幸枝さん(59)、自民前職で元防衛相の稲田朋美さん(58)、希望新人で元県議の鈴木宏治さん(43)が立候補している。

 2区は自民前職で元復興相の高木毅さん(61)、希望元職で元NHKアナウンサーの斉木武志さん(43)、共産新人で元おおい町議の猿橋巧さん(63)が出馬している。

 候補者の主張の違いが比較的分かりやすいのは、消費税増税への対応。稲田さん、高木さんは増税分の税収を使って「幼児教育無償化などを行う」「子育て世代にも投資する」との考え方で、鈴木さん、斉木さんは「増税凍結」、金元さん、猿橋さんは「消費税増税ストップ」を掲げている。

 改憲は自民候補の触れる回数が少なく活発な論戦になっていない。地方再生に力を込める候補は多いが「若者に魅力的な地域に」「都会に集まる企業を地方に」などUターン者重視の点で共通している。

 一方、政党名で投票する比例代表北陸信越ブロック(定数一一)には、八党派から五十六人が立候補している。県内を拠点に比例単独で出馬しているのは、諸派新人で幸福実現党県本部代表の白川康之さん(60)、自民前職で県連会長の山本拓さん(65)、同じく自民前職の助田重義さん(57)の三人。

 (衆院選取材班)

主な政党の公約

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