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福井

唯一の日曜日1区密着

2017年10月16日 紙面から

◆金元幸枝さん(59)共新 「ゆきえ」コール起こる

◆稲田朋美さん(58)自前 集落の路地でダッシュ

◆鈴木宏治さん(43)希新 「安倍おろし」やります

 衆院選は十五日、期間中最後の日曜日となり、県内の小選挙区でも候補者たちが寸暇を惜しんで有権者と対話や握手を重ねた。1区で競う共産新人の金元幸枝さん(59)、自民前職の稲田朋美さん(58)、希望新人の鈴木宏治さん(43)に密着した。

 【午前】8時4分 稲田さん、永平寺町のえちぜん鉄道越前竹原駅前で住民六十人に演説。「正念場の選挙を勝って政治家として成長したい」

 8時10分 鈴木さん、福井市のユニオンプラザ福井を出発し、すぐに最初の街頭演説。地方再生などを訴え「三分たちましたので終わります」。

 8時52分 稲田さん、永平寺町上志比地区の集落を巡る。細い道路では選挙カーを降りて、待つ人にダッシュ。うぐいす嬢も「ご町内を候補者自ら走らせてもらっています」。

 9時57分 金元さん、福井市内で遊説中に小休憩。NHKの衆院選特集番組を見て、自民党幹部の政策に関する発言に「公約守らない党が言ってもね」と突っ込む。

 10時51分 稲田さん、勝山市内の運動会をはしご。遅羽町内運動会では、女性(69)が「数の力で暴走しないで」と注文。「総理に伝えます。メールで送っておきます」と答える。

 10時53分 鈴木さん、福井市日之出でこの日十八回目の三分演説。家から出てきた女性(76)は「知り合いから投票を頼まれるけど、やっぱり話を聞いて決めないとね」。

 11時22分 金元さん、福井市下江守町で演説。車で通った女性から「必ず入れますからね」と激励され、がっちりと握手。

 11時45分 鈴木さん、支援を受ける立正佼成会の集まりに顔を出し、妻の綾菜さんと握手して回る。質問にも丁寧に応対。

 【午後】0時10分 金元さん、福井市の事務所で昼食。50代の支援者女性手作りのハンバーグやナスの煮浸しなど。

 0時50分 鈴木さん、福井市円山小のまつり会場に。おろしそばの振る舞いに「もり・かけ(森友・加計学園)じゃなくてやっぱりおろしそば。安倍おろしをやります」。

 1時55分 稲田さん、昼食で寄った大野市の温浴施設「あっ宝んど」を出発。しょうゆカツ丼を食べた。

 2時46分 金元さん、福井市の西武福井店前で演説。支持者から「ゆきえ」コールが起こり、「リーダーシップがある。絶対、国会議員になって」と女性(74)からの励ましに表情を緩ませて握手する。

 3時半 稲田さん、大野市小山公民館の敬老会で「しっかり恩返ししたい」と約束。複数の女性から「もう投票した」との声を聞くと「本当? 元気になったわ」。

 4時15分 鈴木さん、福井市福新町の福団地でチラシをポスティング。一緒に演説する愛知県安城市議が「(鈴木さんを当選させ)正しい保守の姿を示したい」と隣で熱い発言。照れ笑いする。

 4時37分 金元さん、福井市経田二で演説。「再生可能エネルギーの可能性は無限大。『原発再稼働許すな』の声を自分に」と訴えた。

 5時11分 金元さん、福井市の事務所に戻り夕食。昼食と同じ支援者手作りのメニューで「フェイスブックに載せようかな」。

 5時15分 鈴木さん、種池町の住宅街で「毎日たくさんのマスコミに追い回されている。1区は一番の注目区」と演説。近所の女性(72)は「県議のころから知っている。若い人に頑張ってほしい」。

 7時半 稲田さん、大野市のJAテラル越前で開いた個人演説会を終える。「今までのどの選挙より厳しい」と訴えた。

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