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福井

若者の一票大切です CEPT、県立大で啓発

2017年10月15日 紙面から

 衆院選を前に、学生や卒業生でつくる県明るい選挙推進青年活動隊(CEPT=セプト)は十四日、永平寺町の県立大永平寺キャンパスで、学校祭に訪れた学生らに投票を呼び掛けた。

 CEPTは若者の投票率向上を目指して十二年前に発足。現在は、県内の学生や社会人の約二十人が活動している。

 十四日は、県選管の担当者や県明るい選挙イメージキャラクター「めいすいサウルス」らも加わり計十九人で、期日前投票所の一覧表や投票を呼び掛けるチラシを配布した。

 模擬店で呼び込みをしている最中にチラシを受け取った経済学部一年、菅原さくらさん(18)は「人生初の選挙で、分からないことも多いが、同世代の人に呼び掛けてもらうと身近に感じられる」と話した。

 CEPTのメンバーは、十五日にはアピタ敦賀店(敦賀市)で県選管などが実施する啓発活動にも参加する。

◆「先の生活に影響が…」メンバー語る

 若者自らが投票率向上を目指して活動するCEPT。若者には敬遠されがちな選挙の啓発に取り組もうと思ったきっかけや活動を通した心境の変化を聞いてみた。

 「自分の苦手なことを学びながら、人の役にも立ちたいと思った」。約二年活動を続けてい敦賀市立看護大看護学部四年の村井菜月さん(23)は振り返る。

 政治に抱いていたのは「選挙期間になると急に現れ、候補者の名前を繰り返す選挙カー」のイメージ。だが、CEPTの活動で全国の学生と意見交換をする機会を通して「政治は生活をより良くするための方法を考えること」と気付いた。同世代で選挙に無関心な人には「自分の一票がこの先の生活に影響を及ぼすと知ってほしい」と話す。

 県立大経済学部一年の小野渓太さん(19)は、高校時代の友人の影響で政治に興味を持つようになったが、前回の参院選までは参政権がなかった。「投票したくてもできない人がいる。持っている権利は行使してほしい」との思いで参加した。

 活動を通して、住民票を移さず進学したものの、不在者投票などのやり方が分からず投票しそびれる学生も多いと知った。「投票が簡単にできることを知ってほしい。まずは投票率を上げたい」と話す。将来の目標は「考えられた一票を増やすこと」。今後も活動を続けるつもりだ。

 (片岡典子)

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