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福井

2選挙区に6候補 嶺南では原発政策で論戦

2017年10月11日 紙面から

 十日公示された衆院選に、県内の小選挙区は1区と2区とも自民、希望、共産の三党から一人ずつ立候補した。候補者たちは出陣式などを開いて第一声を放ち、十二日間の論戦をスタートさせた。

 1区には届け出順に、共産新人で党県書記長の金元幸枝さん(59)、自民前職で元防衛相の稲田朋美さん(58)、希望新人で元県議の鈴木宏治さん(43)。2区は自民前職で元復興相の高木毅さん(61)、希望元職で元NHKアナウンサーの斉木武志さん(43)、共産新人で元おおい町議の猿橋巧さん(63)。

 原発が立地する嶺南地方を含む2区では、初日から各候補がそれぞれ原発への考え方を演説などで語った。敦賀市で第一声を放った高木さんが「日本の原子力政策を引っ張っていく」と共生維持の立場を示す一方、猿橋さんは同市内の出発式で「原発再稼働ノーの姿勢を貫く」と脱原発の考えを説明。斉木さんは午後に同市内で演説し、安全審査や地元同意を得た原発の再稼働を「当面容認していく。(別の)新しい成長産業もつくる必要がある」と話した。

 両選挙区で独自候補を擁立しない公明党は自民二人を推薦し、社民党は共産党の支援に回る。

 国政選挙初挑戦の希望の党は、党本部が一本釣りした候補を1区に、合流に伴い民進党から移った候補を2区に立てた。民進は2区に重点を置いて希望の候補を支援する構えだ。

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