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福井

低調だった政策論争

2017年10月9日 紙面から

 衆院選の公示(十日)まで、あと一日。県内二つの小選挙区には三人ずつ、計六人が立候補を予定している。1区と2区どちらも、連続当選を重ねる自民前職に希望、共産の候補が挑む構図となっている。

 1区は、五選を目指す自民前職で元防衛相の稲田朋美氏(58)、希望新人で元県議の鈴木宏治氏(43)、共産新人で党県書記長の金元幸枝氏(59)が立候補する。

 2区は、七回目の当選を狙う自民前職で元復興相の高木毅氏(61)、希望元職で元NHKアナウンサーの斉木武志氏(43)、共産新人で元おおい町議の猿橋巧氏(63)が出馬する。

 希望の公認問題などで顔触れが固まるのに時間を要し、公示前の政策論争は低調だった。選挙戦では、消費税増税や北朝鮮への対応のほか、県内課題でもある原発への考え方、人口減や人手不足に悩む県内に活力をもたらす方策、北陸新幹線大阪延伸の早期実現などについて、各候補が主張を展開するとみられる。

 立候補の届け出は十日午前八時半から、両選挙区とも県庁地下一階の正庁で受け付ける。

 期日前投票と不在者投票は十一日に始まり、選挙区と比例代表北陸信越ブロックだけでなく、今回から最高裁裁判官国民審査も同日から行える。

 (衆院選取材班)

◆比例単独候補は県内拠点計3人

 比例代表北陸信越ブロック(定数一一)では、県内を拠点とする比例単独候補として自民党が二人、諸派の幸福実現党が一人を擁立する予定。

 自民は、高木毅氏と2区公認を争った党県連会長で前職の山本拓氏(65)、同じく前職の助田重義氏(57)を擁立する。幸福実現は、新人の白川康之氏(60)を名簿登載した。

 県内小選挙区で立候補予定の六人については、共産党の二人を除く四人が重複での比例立候補を予定している。

 (尾嶋隆宏)

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