福井
2017年10月3日 紙面から
民進党の枝野幸男代表代行が二日、新たに「立憲民主党」の結成を表明したことで、希望の党合流組と分裂することが確定的となり、県内の民進党関係者には戸惑いが広がった。
山本正雄県連代表は「前原代表はやめずに無所属で出ると言っており、党がなくなるのかなど、地方からは見通しがつかず困惑している」と戸惑いを隠せない。
県内では安倍政権打倒を掲げる「大同団結」を前提に、既に新人候補二人が党本部に希望の党への公認申請をしている。枝野氏の行動に山本代表は「心情は理解できる」としつつ、「保守的な地域だけに、団結という方向性でなければ勝てない」と影響を懸念する。
1区で出馬を表明している県議の野田富久氏(70)は「排除となれば必然的な流れかもしれない。(希望への公認申請は)県連として決めたこと」と静観している。
元職で2区の斉木武志氏(43)は「安全保障観、憲法観で、どうしても相いれない部分があるので、やむを得ない選択だったのかと思う」と話した。
(中崎裕、鈴木啓太)