福井
2017年10月1日 紙面から
民進の元職と新人の二人は、前原誠司代表が小池百合子東京都知事が率いる希望の党への合流を決めたことで状況が一変した。民進党を通じて、希望の党に公認申請しているが、確実に公認が得られるのか見通せない中、支援者へのあいさつ回りや街頭演説をこなした。
二十九日に出馬を表明したばかりの県議の野田富久氏(福井1区)は午前中から、県連の山本正雄代表らと福井市内の知人宅を訪問した。
「福井を誇りに頑張る」「ここから盛り返す」と決意を示しながら、名刺を渡した。
玄関先で出迎えた人たちにはねぎらいの声のほか、「もう(民進)党はなくなってしまうのか」と不安がる人もいた。
夜には同市種池町の集会所で、支援者に経緯を説明。「二極化した選挙の中で、その一極の方で旗振りをしたい」と希望の党の公認を目指す考えを強調した。
元職斉木武志氏(福井2区)は、越前市労働福祉会館で開かれた日本郵政グループ労働組合(JP労組)退職者の会の支部総会に来賓として出席した。
あいさつの中で「私も(民進党の)公認を取り消され、無所属で出るか、小池新党か、二つしかない」と自身の現状を説明。その上で「皆さんが納得する年金、介護、在宅医療制度をつくるためには、小池新党を膨らましていくしかない」と理解を求めた。
同市内で街頭演説した際には通行人から握手を求められ「関心が高まってきた」と手応えを話した。