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福井

与野党、意気込む

2017年9月29日 紙面から

 県内の各政党は二十八日の解散を受けて談話を発表した。与党は「安倍政権の政策をしっかり訴える」と意気込み、野党は「無責任な政治を終わらせるために全力で戦う」と対決への意欲をみせた。

 <山本拓・自民党県連会長> 十月十日公示、二十二日投票に向け、必勝体制を取る。特に今回は「寛容な改革保守」を掲げる小池(百合子)氏との対決が予想されるので、今まで以上に力を込めて頑張っていく。安倍政権の信を問う選挙でもあるので、安倍政権の政策をしっかりと訴えていく。

 <西本恵一・公明党県本部代表> 対外的な危機対応が問われる中、十分な政権運営経験や政治的手腕が必要とされる。政治に安心と安定をもたらす自公政権か、国益を損ない混乱と不安を招く無責任な野合勢力か、選択が問われる選挙。幼児教育や私立高校の授業料無償化など教育負担の軽減を目指す。

 <山本正雄・民進党県連代表> 国民不在の解散と言わざるを得ない。安倍首相自らが約束した説明責任を放棄し、森友問題や加計問題の追及から逃げるために、北朝鮮の緊迫した状況を全く度外視して国民の生命・財産をそっちのけで自己保身に走っている。無責任な政治を終わらせるために全力で戦う。

 <龍田清成・社民党県連代表> 今回の解散総選挙には大義がない。世論調査で三人に二人が解散に反対したのは、安倍首相の自己保身と党利党略を見抜いているからだ。最重要な争点は憲法改悪だ。平和、豊かで平等な社会を目指し、特に若い世代に呼び掛ける。野党の共闘、支援行動にも全力を尽くす。

 <南秀一・共産党県委員長> 今回の冒頭解散は、臨時国会召集の義務を定めた憲法第五三条を踏みにじり、「森友・加計疑惑隠し」「自己保身」という安倍首相の「国政私物化」による憲法違反、党利党略の暴挙だ。私たちは県民と力を合わせ、安倍政権を打ち倒す歴史的な勝利・躍進を勝ち取る決意だ。

 <吉田豊史・福井維新の会代表> 解散理由はこじつけ。北朝鮮の脅威に屈してはいけないというが、それこそ臨時国会で国民に安心感を与える必要があり、冒頭解散は無責任だと思う。情勢は混沌(こんとん)としているが、日本維新の会は改革の旗手として、既存の政治に対峙(たいじ)し、新しい政治をつくっていく。

主な政党の公約

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