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中部

「棄権はあり得ない」

2017年10月22日 12時27分

 雨の中、投票を待つ人の列。衆院選の期日前投票の最終日となった二十一日、中部各地の投票所に大勢の有権者が詰めかけた。 

 台風21号の接近で二十二日は荒天が予想されており、小雨のうちに投票を済ませようとする人たちが夕方まで長い列をつくった。

「棄権はあり得ない」。名古屋市東区の主婦花田洋子さん(77)は、傘を差して区役所を訪れた。これまで欠かさず当日に投票してきたが、期日前は初めて。「権利だから投票しなきゃ。年金も少ないので、高齢者対策をしっかり考えてもらえるように」との願いを票に込めた。

 同じく、東区役所で投票したクリーニング店経営、奥村峰造さん(80)の関心は、消費税の引き上げだ。「今よりも上がると経営は厳しい。中小企業の味方をしてほしい」。中学校教諭の三浦奈央子さん(25)は「どの仕事も忙しいので、働き方が変わっていくといい」と願った。

 津市の高校三年の安井彩乃さん(18)にとっては初めての選挙。市役所で投票を済ませ、「高校で憲法を学んだので、そのことを重視する人を選びました」。受け取った「投票済み証」をスマートフォンで撮影し、「少し大人になった気がする」と笑顔を見せた。

 有権者の思いを票に託す二年十カ月ぶりの衆院選。二十二日は多くの自治体で、午後八時まで投票を受け付ける。

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