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「国政に風穴あけて」「議員かき集め疑問」 東海の有権者、小池新党に賛否

2017年9月26日 紙面から

 東京都の小池百合子知事が二十五日、新党「希望の党」の設立と自身の代表就任を発表したことに、東海地方の市民からは賛否それぞれの声が上がった。

 三重県いなべ市の無職竹内勝行さん(77)は「新しいものを生み出すには固定観念にとらわれないことが必要。思い切った行動を評価したい」とプラスに受け止める。「与野党とも失言や不祥事が続き、現在の政治に不信感がある。国政で手腕を発揮できるかどうかは未知数だが、風穴をあけてほしい」と語る。

 「共同代表」などの肩書が取り沙汰されていた小池知事は、最終的に「代表」として党の前面に出た。

 英会話教室などを経営する名古屋市千種区のダウティ妙子さん(57)は「しがらみのない政治を実現できそう」と期待する。都政運営を踏まえて「大きな視野を持ち、実行力がある」と評価し、「首都圏だけでなく名古屋でも候補者を立てればいい」と話した。

 一方、岐阜市の飲食店経営正村周一さん(66)は、小池知事が東京・築地市場の移転問題の決断に時間をかけたことを挙げ、「知事の仕事もうまくやれていないのに、国政までできるのか」と批判的。「急に議員をかき集めたところで政権政党にはなり得ない。大義なき新党結成ではないか」と述べた。

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