午後八時すぎ、当確の報を受けた古川元久さん（希前）が名古屋市千種区の事務所に入った。万歳三唱の後、演説続きでかすれた声で、こう誓った。

　「本当に苦しい選挙だった。この新しい党を礎に、野党で連携しながら、もう一度政権交代が可能な枠組みを必ず作る。私がその先頭に立っていく」

　希望への逆風は強く、街頭では「裏切り者」とやじが飛んだ。大勝続きだった過去の選挙では取り入れなかった商店街や住宅街の練り歩きを繰り返し、党名ではなく「地元の古川」と連呼しながら七期の実績と地域密着性を訴え抜いた。

　田畑毅さん（自前）は千種区の事務所で「短い活動期間でハンディもあったが、結果がすべて。この地でずっと活動を続ける覚悟だ」と挽回を誓い、比例復活を見守った。