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愛知

雨でも…若者よ来れ 県選管、投票呼び掛け

2017年10月20日 紙面から

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 県内十五選挙区に四十六人が立候補している衆院選は二十二日に投開票される。ただ当日の予報は大雨で、二〇一四年衆院選で過去最低を更新した投票率をどこまで上げられるか、気掛かりだ。県選管の担当者は「投票率が低い若い層に、特に投票を呼び掛けたい」と話す。

 一四年衆院選の県内投票率は、それまで過去最低だった一九九六年の56・37%を2・18ポイント下回る54・19%。全国の投票率も戦後最低の52・66%を記録した。

 県選管は今回、若者に人気のアイドルグループ、SKE48の松井珠理奈さん(20)をポスターとチラシに起用。ポケットティッシュのほか、若者を意識した「行こう。私たちの選挙へ。」のメッセージが付いたスマートフォン用スタンドを有権者に配っている。

 名古屋地方気象台によると、県内では投票日まで雨や曇りが続き、二十二日は台風21号の影響で大雨となりそう。気温も平年より低い見通しだ。

 悪天候は、投票率を押し下げる恐れがある。

 投票率を研究している中央大の三船毅教授(政治学)は「今回の衆院選はそもそも争点あっての解散でない。野党が大きく希望と立憲民主に分かれ、自民・公明の優勢が明確。有権者の関心度合いが心配」と話す。

 本紙を含め、新聞各紙の世論調査でも、ここまでは与党の優勢が伝えられている。

 期日前投票は好調だ。期日前投票が広く知られるようになり、最終的な投票率に単純には直結しないとみられるものの、十五日時点では、投票日一週間前としては過去最高となる三十二万六千二百七十人(5・34%)が投票を済ませた。

 本紙が選挙終盤に向けて実施した世論調査では、選挙に「必ず行く」「できれば行く」「期日前投票を済ませた」と回答した人は九割を大きく超えた。

 四割が、選挙区での投票先を「まだ決めていない」と、答えている。

 (中村禎一郎)

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