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愛知

<中部6県 立候補者アンケート> 県内46人の回答、おおむね3極化

2017年10月17日 紙面から

 本紙が十六日まとめた衆院選の候補者アンケートで、県内から出馬した四十六人の回答は、この選挙の全国的な構図通り、おおむね「自民」「希望・維新」「立憲民主、共産、社民」に三極化した。

 消費税の質問では、「経済状況次第」として明確に答えなかった池田佳隆さん(3区)と青山周平さん(12区)以外、自民の全候補が増税も使途変更も賛成。「子育て、介護問題に対する『全世代型社会保障』を財政再建とバランス良く進めるべきだ」(6区・丹羽秀樹さん)などの声があった。共産、社民の候補は「前回増税の悪影響が続いている」と反対の立場だ。

 希望は多様な意見が出た。党の公約は増税凍結で、古川元久さん(2区)は「経済状況の好転や議員定数の削減などが実現していない」と理由を挙げるが、一方で増税・使途変更ともに賛成の候補から、増税に反対の候補まで意見が分かれた。

 九条改憲には立民、共産、社民が反対。立民の赤松広隆さん(5区)は「戦後日本の繁栄と平和を維持できたのは九条のおかげ」。社民の平山良平さん(6区)は「自衛隊の九条への明記は平和主義を死文化する」と回答した。

 アベノミクスは、自民候補が「株価、為替、失業率、求人倍率は着実に成果を上げている」(14区・今枝宗一郎さん)と支持。野党候補は「恩恵は大企業に集中している」(13区・大西健介さん)、「格差と貧困の拡大を生んだ」(10区・板倉正文さん)と不満の声が噴出した。森友・加計(かけ)学園問題の解明は、野党の全候補が「不十分」。自民でも鈴木淳司さん(7区)、伊藤忠彦さん(8区)、長坂康正さん(9区)、青山さん、今枝さんの五人は「不十分」とした。

 (今村太郎)

◆問1 消費税への考えは?

 A 10%に増税し、その一部を教育や少子高齢化対策にも充てる

 B 10%に増税し、財政健全化を進める

 C 増税を延期する

 D 増税をやめる

◆問2 安倍首相が進める経済政策「アベノミクス」について

 A 支持する

 B どちらかといえば支持する

 C どちらかといえば支持しない

 D 支持しない

◆問3 9条改憲への考え方は?

 A 変えるべきだ

 B 変えるべきではない

◆問4 原発再稼働に関する考え方は?

 A 新規制基準を満たす原発は再稼働すべきだ

 B 運転開始から40年たった古い原発は廃炉にすべきだ

 C 2030年代に原発ゼロにする

 D 2030年までに原発ゼロにする

 E 増設すべきだ

◆問5 北朝鮮問題への対応について

 A 対話より圧力で臨むべきだ

 B 圧力より対話を重視すべきだ

 C 対話と圧力の両方で臨むべきだ

◆問6 森友・加計問題をどのように考えるか?

 A 安倍首相らによって十分な説明がなされた

 B 疑惑が十分に解明されていない

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