愛知県の大村秀章知事は十一日の定例会見で、衆院選の対応について「特定の政党を支援しない。政党の演説会なども遠慮する」と述べた。小池百合子東京都知事が代表を務める「希望の党」とも一定の距離を置く考えを示した発言。

　明確な理由は述べなかったが、「選挙戦は始まっており、特定の政党の応援には入らない。現段階でそう判断した」と語った。小池知事が選挙戦で愛知県内を遊説しても、大村知事は加わらないとみられる。

　大村知事は先月三十日に小池知事や、日本維新の会を率いる松井一郎大阪府知事と会談し、地方分権や成長戦略を進める「三大都市圏連合」で合意。会見では、衆院選で三知事そろって街頭演説する意向も示していた。

　三都連合は解消するわけではなく、大村知事は「（小池、松井知事と）地方分権をしっかり進めていこうという認識では一緒」と述べた。